最近、名古屋では名駅を中心にタワーマンションが増えつつあります。
東京や大阪ではすでに多くのタワーマンションが存在しますが、名古屋にもその波が少しずつですが波及している気がします。
タワーマンションの人気は上昇しており、豪華な共用部や高層階であれば都会の夜景など、華やかさがあります。
そういった大規模なタワーマンションと対極にあるのが低層マンションです。
この低層マンションにも根強い人気があり、その人気について改めてスポットを当ててみたいと思います。
自然に囲まれた住環境がある
低層マンションが建築される地域は、一般的に一種低層住居専用地域であることが多いです。
この一種低層住居専用地域では、建ぺい率や容積率といった建物の面積に対する制限が一番厳しいエリアです。その分緑が多く、閑静な住宅街であることが多いです。
こういったエリアでマンションというよりは一戸建てに近い感覚で住むことが出来るのです。
ちなみに一種低層住居専用地域の多くは、名古屋の高級住宅街として知られるエリアが多く、戸建では高すぎても、低層マンションであれば比較的手の届きやすい価格で、そういったエリアに住むことが出来ます。
災害時に強い
東日本大震災の時に、タワーマンション難民という言葉が流行ったのを覚えていますか?
タワーマンションで震災などに見舞われ停電すると、エレベーターが止まります。
高層階に住んでいる人にとってはシャレにならない事態だったと思います。
家に戻るのに50階の階段を昇る。考えただけで地獄です。低層マンションであれば高いところで4階とか5階なので、震災時には安心ですよね。
そもそも地震そのものにも強い
低層マンションの多くは壁式工法というものが採用されています。
これは梁や柱でなく壁面で建物を支えているので、良くマンションにありがちな「この梁が邪魔」とか「この柱が邪魔」といった事もなく、間取り自体が使いやすいです。
また壁式工法では、建物を支える力が通常の工法よりも強いため、地震にも強いと言われています。
旧耐震の年代のマンションでも耐震基準適合証明書をとれることがあるのは、この壁式工法のマンションが多かったりします。
良好なコミュニティが形成されやすい
これは低層マンションのデメリットにもなるところですが、通常のマンションと比べれば割高になることも多く、また管理費や修繕積立金も戸数が少ない分、割高になります。
それだけに賃貸収入を目的とした投機マネーの対象にはなりにくい一面があります。
こういった事情により賃貸人が住むことも少なく、住人の流動性が低くなるため顔なじみも多くなり、良好なコミュニティが形成されやすくなるというメリットが出てきます。
いかがでしょうか?
近年はどうしてもタワーマンションに注目が行きがちですが、こうした低層マンションのメリットもまた捨てがたいものがあります。
それぞれのメリット・デメリットを考慮した上で、何が一番あなたのライフスタイルや価値観に合うのか考えてみるのもいいのではないでしょうか?
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低層マンションで気をつけること
良い面ばかりではありません。
検討するのであれば、次の点も知っておいてください。
戸数が少ないぶん、1戸あたりの修繕負担が重くなる
外壁の足場も、屋上の防水も、工事の費用は住戸の数で割ります。
20戸で割るのと100戸で割るのとでは、1戸あたりの負担がまったく違います。
低層マンションは修繕積立金が上がりやすい構造にあります。
購入前に、長期修繕計画と積立金の残高を確認してください。
管理組合の担い手も限られる
戸数が少なければ、理事のなり手も限られます。
意思決定が遅れ、必要な工事が先送りされているマンションもあります。
総会議事録を読めば、きちんと決議が行われているかが分かります。
エレベーターがない建物もある
3階建て以下の低層マンションでは、エレベーターがないことがあります。
いまは問題なくても、年齢を重ねたときや、荷物の多い生活になったときに効いてきます。
一方でエレベーターがなければ、その維持費と更新費はかかりません。
どちらを取るかは、住む期間で判断してください。
売るときの買い手は限られる
低層マンションを積極的に選ぶ層は、タワーマンションを選ぶ層より少なくなります。
そのぶん立地の良さが効いてきます。
駅からの距離と、周辺環境の良さが保たれているかを見てください。
よくある質問
低層マンションのメリットは何ですか?
住環境の良さ、災害時の避難のしやすさ、地震の揺れの小ささ、そしてコミュニティが形成されやすいことです。
第一種低層住居専用地域に建つことが多く、周辺の環境が将来も保たれやすい点も利点です。
低層マンションのデメリットは何ですか?
戸数が少ないぶん、1戸あたりの修繕負担が重くなりやすいことです。
管理組合の担い手も限られます。
購入前に長期修繕計画と積立金の残高を確認してください。
低層マンションとタワーマンション、どちらがいいですか?
求めるものによります。
眺望と共用設備を重視するならタワー、住環境と落ち着きを重視するなら低層です。
維持費という点では、設備の少ない低層のほうが抑えられます。
低層マンションは資産価値が下がりにくいですか?
建物の高さそのものより、立地と管理の状態で決まります。
第一種低層住居専用地域であれば周辺環境が変わりにくいため、その点は有利に働きます。
エレベーターがない低層マンションはどうですか?
維持費と更新費がかからない点は利点です。
一方で年齢を重ねたときや荷物の多い生活では負担になります。
住む期間を考えて判断してください。
そのマンション、管理は大丈夫ですか
管理組合の財政は、重要事項調査報告書や総会議事録にしか書かれていません。物件情報サイトを見ても出てきません。
- 重要事項調査報告書をアップロードするとA〜E判定が出る
- 将来修繕積立金がいくらまで上がるかが分かる
- 積立金の残高・滞納・借入・長期修繕計画の中身まで見る
登録は無料です。診断を実行したときに、初めて料金がかかります。

宅地建物取引士、2級FP技能士、ホームステージャー2級
ハウスクローバー株式会社、スタイルイノベーション株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は17年。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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