弊社はファイナンシャルプランナーによるライフプランニングをはじめとした、他の不動産会社にはない独自のサービスを提供していることもあるせいか、シングルマザーの方の相談を受けることが多くあります。
シングルマザーの方は、仕事をしながら子育てをして、誰にも頼れない環境のなか孤軍奮闘していらっしゃいます。シングルマザーの方にはいつも頭が下がる思いです。
そんな中で、将来の不安や住宅費用の削減など様々な理由から住宅購入について考え出す方が増えてきています。そこでここでは、これまでにシングルマザーの方の住宅購入をお手伝いしてきた経験から、シングルマザーの方が家を買うときの注意点やポイントについてお伝えします。
シングルマザーでも家は買える!
まずこの記事を読んでいて、不安や疑問に感じることは「シングルマザーでも家は買えるのか?」ではないかと思います。
結論から言えば、シングルマザーでも家は買えます。ただしお金の面はしっかりとした計画を立てておく必要があります。
夫婦であれば、お金が足りなくなれば働きに出たり、働く時間を増やすなどして対応することもできますが、シングルだとそういった調整ができません。
また今の収入の中から、お子様の教育費なども捻出していかなければいけません。また老後についても、夫婦であれば年金が二人分もらえたりしますが、シングルだと一人分の年金でやり繰りしなければいけません(一人だからといって生活費は半分になりません)。
ですから、長期にわたって収入と支出をシミュレーションして、無理なく支払っていける予算を把握しておく必要があります。このシミュレーションのことを「ライフプランニング」といって、弊社ではほとんどの方がこのサービスをうけて住宅を購入しています。
お金の失敗は取り返しがつきませんので、手間だと感じてもぜひ住宅を探しだす前にやっておくことをお勧めします。
⇒ 弊社で無料で提供している「ライフプランニング」の詳細はこちらから
シングルマザーでも住宅ローンは借りられる
お子さまが小さいシングルマザーの方であれば、正社員ではなく派遣社員やパートアルバイトで生計を立てている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方が心配されるのが住宅ローンが借りられるかどうかですが、たとえ正社員でなくても安定した収入があれば借りられる住宅ローンもあります。
また住宅ローンを借りるときに離婚歴やシングルマザーであることがマイナス要因になることもないので、特に心配されることもないかと思います。
ただし借りられるからといって無計画に借りてしまうのは問題があります。繰り返しになりますが、必ずライフプランニングをしていくらまでなら無理なく支払っていけるかを把握するようにしましょう。
また自己資金についても、いくらくらいまでなら支払っても大丈夫なのか、それとも諸費用まで借りるのかなど、ライフプランニングをすることで把握できます。
これからシングルマザーになる方へ
今この記事を読んでいる方で、まだシングルマザーになっていない方がもしいらっしゃれば、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。それは養育費の公正証書をつくることです。
ライフプランニングをしていて、養育費をしっかりもらえている人は割合でいけばそこまで多くはありません。最初はもらえていても途中からもらえなくなるケースもあります。
ただ公正証書を作成しておけば、法的な強制力を持つことができるので、ぜひ作成を検討するようにしてください。
物件を探すうえでの3つのポイント
シングルマザーの方は、出来れば購入費用は安く抑えたいと考える方が多いように感じます。ただ安かろう悪かろうにならないことに注意してください。
不動産という商品は、一般的な消耗品とは全く違った視点で評価する必要あります。それではどんな物件を探すべきでしょうか?
ポイント①:流動性のある物件
私がシングルマザーの方の住宅購入のお手伝いをするときに気を付けているのは「流動性」です。
流動性というのは、売りたいと思った時に売れるということです。これからの日本は人口も減って家も余りますから、流動性のない物件も多く出てきます(すでに出てきています)。
なぜ流動性に注意するのかといえば、多くの人は「ないない」と言いますが、やはり将来またパートナーが見つかる可能性もあるからです。
新しいパートナーが見つかったときに、流動性がある物件であれば、売ることも出来ますし、貸すことも出来ます。流動性があるということはそこに住みたいという需要があるので賃貸も選択肢にいれることができます。
「ないない」と思っていても、何があるか分からない世の中です。弊社ではそういったことも念頭に物件探しのお手伝いをさせていただいています。
ポイント②:長く住める物件
しかしその一方で、その家に長く住み続けることになることもあり得ます。その際に気を付けるのは「長く住める物件かどうか」です。
ここでいう長く住めるというのは物理的なことだけではなく「快適に」住み続けることができるのかどうかです。
戸建であれば長持ちする修繕状況があるのかどうかを見極める必要がありますし、マンションであれば将来、適切に修繕維持をしていくための修繕積立金が不足して、修繕積立金の一時金や大幅な値上げを余儀なくされるようなマンションであれば老後の生活費にも大きな影響を与えます。
弊社の特徴として資産価値を念頭においた物件探しがありますが、買ってはいけない物件というのは、一般の消費者の方が考えている以上に多いです。
ポイント③:フラット35を利用するときは物件選びに注意
先ほど少し話題にあげましたが、非正規雇用でも利用できる住宅ローンがフラット35です。
フラット35とは、国土交通省と財務省が共同で運営している住宅支援機構が取りあつかう住宅ローンのことです。住宅政策にもとづく機関であるため、多くの方が借りやすいように、民間の金融機関が貸せないような方でも借りられるように間口が広くなっています。
受付の間口が広い分、物件の審査には厳密な基準を設けています。すべての物件が対象になるわけではないため、詳細な説明は割愛しますが、フラット35を利用する予定であれば気を付けるようにしてください。
シングルマザーの住宅購入は頼れる不動産業者から
ここまでお伝えしてきたように、シングルマザーでも住宅は購入できますが、お金の面や物件選びなど、慎重にならなければいけない部分もあります。
不動産業界は、どこからでも基本的には同じ物件が購入できるようになっています。不動産業界全体のイメージは下記のイラスト参照ください。
このような仕組みであるため、不動産情報サイトから直接物件の問い合わせをするよりも、頼りになる不動産業者を見つけてから、そこの業者を通じて物件を探した方が、窓口も一つで済みますし、何よりもリスクが減ります。
物件から問い合わせてしまうと、担当者を選ぶことはできません。いい担当者にあたればいいですが、売りたい気持ちが強い担当者にあたると、言わなくてもいい都合の悪いこと(たとえば将来の流動性や管理組合の健全性)については教えてくれません。
また同じ仲介業者であっても、元付業者と客付業者(上図参照)とで、求められるスキルや知識は大きく違います。物件を売ることになれている業者よりも、購入者向けの仲介の実績がある業者、もしくは担当者を選ぶべきです。
人柄ももちろん大切ではありますが、それと同じくらいスキルや経験も求められるのが不動産仲介業者です。担当者選びは物件選びと同じくらい重要であるという認識を持つようにしてください。
まとめ
この記事のまとめになります。
- シングルマザーでも家は買える
- 非正規雇用でも住宅ローンは借りれらる
- ライフプランニングをして無理なく支払っていける金額を把握する
- 物件選びのポイントは「流動性」と「長く快適に住むことができるかどうか」
- フラット35を利用するときは、
- 物件選びと同じくらい担当者選びが重要という認識をもつ
参考になったら「いいね!」をお願いします。
弊社へのお問い合わせ、ご相談はお気軽にどうぞ。