家を買うときの不安を解消する3つの方法|4割が返済増に「見当がつかない」

住宅は一生で一番大きな買い物といわれており、失敗した時のリスクもその分大きい商品です。

しかし、多くの方にとって家を買うということは、そんなに何度もあるわけではなく、初めて住宅を購入する方も多くいます。

そして不動産業界の不透明さや、これからの日本の社会情勢などを考えると、期待も大きい分、不安も大きくなるのではないでしょうか?

そこでここでは、家を買うときに出てくる不安を解消する3つの方法についてお伝えしていきます。

不安を感じることは正しい

まず一番最初に申し上げておきますが、不安を感じることは正しいことです。これまで弊社にはたくさんの方が、家を買うことに対して不安をもって相談にいらっしゃいます。

中には新築のマンションをフラッとモデルルームに見に行き、営業マンに言われるがままに契約をして、引き渡し直前になって後悔し、弊社に相談しに来て、住むことなく売りに出した方もいらっしゃいます。

他にも戸建を特に深く考えることなく引き渡しの時になって不安になり、インスペクション(住宅検査)をした方がいいんじゃないかと考えだし、決済引渡しのさなかに弊社に電話で相談してきた方もいらっしゃいました。

またこの仕事をしていると、「任意売却」という住宅ローンが支払えなくなって債権者と調整しながら家を売る人、売りたくても住宅ローンの残債が多すぎて価格がまとまらない方なども、たくさん出会います。

無駄に不安を煽るわけではありませんが、不安を感じるということは、その不安に対して対策をたてることができるので、むしろ良いことだと考えています。

ですから、これから家を買おうと考えている方はラッキーだと思ってください。不安に対する対処法を知っているだけで失敗するリスクはかなりの確率で減らせます。

 

住宅購入で人が不安になるのは、ほとんどお金のこと

まず住宅を購入しようとしている方たちが、どんなことに不安を感じているのかを見ていきます。

住宅金融支援機構が実際に住宅ローンを借りた人に行った調査(2026年1月調査・回答数1,237件)に、その手がかりがあります。

金利が上がると思っている人が7割超

今後1年間の住宅ローン金利の見通しについて、73.7%が「現状よりも上昇する」と答えています。

前回調査から8.0ポイント増えました。

日本銀行が2024年3月にマイナス金利政策を解除して以降の利上げを受けて、49.7%が住宅ローンの選択などに変化があったと回答しています。

最も多かった変化は「借入額を減らした」でした。

半分近くの人が仕組みを理解していない

同じ調査で、変動型と固定期間選択型を選んだ1,112人に金利リスクの理解度を聞いています。

「理解しているか少し不安」「よく理解していない」「全く理解していない」の合計は、42.6%から55.6%でした。

実際に借りている人の半分近くが、仕組みを分かっていないということです。

分からないまま数千万円を借りていれば、不安になるのは当然です。

返済額が増えたときの対応を決めていない

金利上昇で毎月の返済額が増えた場合にどうするかも聞いています。

  • 月1万円増 返済を継続できる 58.8%/見当がつかない 15.5%
  • 月3万円増 返済を継続できる 24.2%/見当がつかない 27.2%
  • 月5万円増 返済を継続できる 12.8%/見当がつかない 38.4%

(出典:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査結果(2026年1月調査)」

4割近くの人が「どうするか分からない」まま借りています

これが不安の正体です。

実際に買った人も負担を感じている

国土交通省の令和6年度住宅市場動向調査では、住宅ローンの返済について「非常に負担感がある」「少し負担感がある」と答えた世帯の割合は次のとおりです。

  • 注文住宅 66.3%
  • 分譲戸建住宅 64.4%
  • 分譲集合住宅 49.7%
  • 既存(中古)戸建住宅 50.0%
  • 既存(中古)集合住宅 42.8%

(出典:国土交通省「令和6年度 住宅市場動向調査報告書」

買う前の不安は、放っておくと買った後の負担感になります

だからこそ、買う前に解消しておく必要があります。

どんな物件を購入したらいいか?

また弊社が顧客から相談を受ける中で、「お金」とならんで「物件」の相談をよく受けます。

「今は買い時なのか」「将来人口が減るといわれている中で、資産価値はどうなるのか?」「ずっと住み続けることはないが、将来も売れるのか?」などといった物件や相場に対する不安が多く聞かれます。

「2020年に不動産価格が下がる」「人口はすでに減少している」「2033年の時には空き家は3件に1件」などと、不安を掻き立てるようなニュースや記事も色んなところで目にします。

人によって相談内容は変わってきますが、多くの不安は大体この「お金」と「物件」の2つに分けられるというのが、正直な感想です。

家を買ったものの、お金が支払えなくなって、売ろうと思っても売れない。そんな最悪な事態を回避するためのポイントをお伝えしていきます。

 

家を買うときの不安を解消する3つの方法

①お金の不安を解消させる

多くの方が不安に感じている「お金」の問題。この不安を解消するためには、人生のシミュレーションをすることです。これが唯一の解決策であり、これ以外に方法はありません。

先ほどの調査では、借入計画にあたって最も参考になった相談先も聞いています。

  • 住宅・販売事業者 42.6%
  • 金融機関 19.8%
  • インターネット等の情報(主に自分で調べた) 10.5%
  • 親族、友人・知人 9.9%
  • ファイナンシャルプランナー等の専門家 9.3%
  • 住宅ローンに関する相談カウンター 4.4%

最も多いのが物件を売る側で、専門家に相談している人は1割もいません。

さらに同じ調査では、住宅ローンを選ぶときに比較した数は「1つだけ」が65.6%でした。

物件を売る側にすすめられたローンを、比較もせずにそのまま借りているという姿が見えてきます。

借入額が増えれば、より高い物件を売れる立場にいる相手です。

その相手だけに借入額を相談していれば、不安が残るのは当たり前です

ファイナンシャルプランナーに絶対に相談した方がいい3つの理由

私はお金に対する不安に対する解決策として、ファイナンシャルプランナーに絶対に相談すべきだと考えています。むしろ不安がなくても相談するべきです。

私が考える、ファイナンシャルプランナーに相談した方がいい3つの理由が以下になります。

  1. 収支のシミュレーションを時系列で確認することが出来る
  2. 将来設計を具体的に考えることが出来る
  3. 無理なく支払える予算が分かる

まずファイナンシャルプランナーが行うサービスでもある「ライフプランニング」は長期にわたる時系列で、家計の収支をシミュレーションしていきます。

時系列で収入と支出をシミュレーションしていくときに、他の三大支出と言われている「教育支出」や「老後支出」も、お子様に希望する進学コースや、老後にどんな暮らしをしたいかといった、価値観であったり、それに伴う支出を計算してきます。

これはご自身の将来設計を考える非常にいい機会であり、これを機会にご家族で将来の理想像を共有される方も多くいます。

またいくらの収入が見込めて、どれくらいの支出が予想されるかが分かれば、そこから逆算して無理なく支払える予算が分かってきます。

ライフプランニングのいいところは、頭の中でボンヤリとしていたことを、具体的に数値化できることです。数値化ができると漠然として不安は無くなります。

不安というのは正体がわからない漠然としてものに抱くもので、実際に目に見える形になると、不安の正体がはっきりして不安は無くなります。

そして何よりも、お金で困ったときに相談できる先ができるというのは、これからの長い人生、何よりも心強いのではないでしょうか?

多少の費用がかかっても相談するべき

住宅購入でお金の面で失敗するリスクを考えれば、多少相談にお金がかかったとしても相談するべきです。

なかなか日本ではファイナンシャルプランナーという職業があまり認知されていないように感じますが、アメリカなどではお友達に欲しい職業のトップ3の中に入っているほど、その存在感はあります。(ちなみに残りの二つは医者と弁護士です)

認知がないので、どんなサービスが受けられるかイメージが湧きにくいかもしれませんが、効果対費用は抜群ですので、ぜひ住宅を購入する前に、ファイナンシャルプランナーに相談するようにしましょう。

弊社の仲介サービスにはプロによるライフプランニングも含まれていますので、お近くの方はぜひご活用ください。

②これからの不動産の価値を理解する

現在の不動産市場は上がっているというニュースをよく耳にすると思います。そのたびに上がる不動産はいつか下がるのではないかと考えがちです。

一昔まえのバブルの時は、全国一律で不動産価格は上昇しましたが、今現在のものは少し様相が違います。都心部では不動産価格が上昇していますが、地方では下落しています。

例えば、弊社のある東海3県では、愛知県は平均価格が上昇していますが、岐阜県と三重県は平均価格が毎年下がっています。

つまり、これまでのように不動産価格は相場によって一様に動くのではなく、個別に値動きが変わってくるということです。

これからの不動産は3つに分かれていく

個別に動く不動産の価格ですが、今後は以下の3つに分かれていくと言われています。

  1. 価格が上昇、もしくは現状維持
  2. だらだらと値を下げる
  3. 無価値、売りたくても売れない「負」動産

どんな物件を探していけばよいか?という不安に対しては、①が理想ですが、下落率次第では②も対象にした物件探しをすることです。

不動産の価値は立地が9割

不動産の価値は立地が9割です。立地でも特に大きいのが広義的な意味の立地です。つまりどんな街に住むのか、という広い意味での立地です。

そして、次に狭義的な立地です。駅からの距離であったり、周辺の商業施設など狭い意味での立地です。

このふたつの立地がとても大事で、豪華絢爛な建物でも、立地条件が悪ければ③の不動産になることもあり得るわけです。

不動産を持つことは固定資産税などの所有コストがかかります。しかし売りたくても売れない不動産は資産とは呼べず、費用だけがかかる「負」動産でしかありません。

どんな物件を探したらいいか?という不安に対しては、ずばり「将来の資産性を考えること」です

 

③物件探しのパートナーを真剣に探す

将来的な資産価値を考えながら家を探すということはご理解いただけたと思いますが、正直なところ、どの不動産が資産価値があるのかというのは、なかなか普段から不動産のことに関わっていないとなかなか難しいと思います。

そんな時に頼るべきは、家探しのパートナーとなる不動産仲介業者の存在です。

不動産先進国アメリカでは、どのエージェント(日本でいうところの担当者)から購入するかということが非常に重視されており、不動産情報サイトで見てみたい物件を見つけたら、次にどのエージェントを通じて内覧をするか、エージェントを探すのです。

日本でもアメリカと同じように、どの不動産仲介業者からでも同じ物件が購入できる仕組みになっていますが、あまり広く知られていません。

不動産を購入するときは、いいところだけでなく、リスクも知りたいと思いませんか?

しかし、不動産情報サイトから問い合わせたときにやってくる担当者は、将来的なリスクまでは教えてくれません。

不動産情報サイトに載っている物件の担当者は、売主から直接物件を預かっている業者であって、その物件を売ることが仕事だからです。

わざわざあえて言わなくてもいいことは言いません。

不動産の資産価値だけでなく、リスクについてもちゃんとアドバイスしてくれる。そんな役割を果たしてくれる不動産仲介業者、ならびに担当者を見つけることが、「物件」という不安に対しての最大の対策になります。

不動産仲介業者の探し方については、関連記事「【住宅購入】不動産会社はどこがいいか?選び方と注意点を教えます!」も合わせて参照ください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

家を買うことに不安を感じるのは、当たり前のことであって恥ずかしいことではありません。むしろ正常なことです。

問題は、大きな買い物で失敗は許されないということです。しかしその不安を楽観的な考え方で対処するのではなく、正しい方法で対処することこそ、あなたの不安を取り除いてくれる最良の方法です。

そして、住宅を購入するということは、失敗を回避できれば、あなたの暮らしの豊かさに確実に貢献してくれます。

家を買うときの不安と上手に付き合って、あなたの暮らしをより良いものにしていってください。

よくある質問

家を買うときの不安はどうすれば消えますか?

不安の中身を数字にすることです。

無理なく払える金額、金利が1%上がったときの返済額、将来売るときの価値。

この3つを数字にすると、漠然とした不安はかなり小さくなります。

いくらまで借りていいですか?

銀行が貸してくれる金額ではなく、金利が1%上がっても払い続けられる金額です。

誰に相談すればいいですか?

物件を売る側だけに相談しないでください。

最新の調査では、最も参考にされている相談先が住宅・販売事業者で42.6%でした。

借入額が増えれば高い物件を売れる立場にいる相手です。

ファイナンシャルプランナーには費用がかかりますか?

かかることが多いです。

ただし数千万円の判断に対する費用と考えれば、決して高くはありません。

将来価値が下がらない物件はどう選びますか?

立地と管理です。

どちらも後から変えられませんし、変えにくいものです。

買ってから後悔しないためには何が一番大事ですか?

物件を見る前に、予算と相談相手を決めておくことです。

順番を間違えると、その物件を売りたい人に予算を相談することになります。

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