一戸建て

名古屋で中古住宅・中古戸建ての値引き・値下げ交渉を成功させるコツ


名古屋で中古戸建て・中古住宅の購入を検討されている方もいらっしゃるでしょうが、できればもっと安く買いたいと思いませんか?中古住宅の場合、値引きや値下げ交渉もできるので実際よりお得に購入できることがあります。

しかし、ただ値引き・値下げしてほしいとお願いしても下げてもらえるものではないため、成功させるポイントを知ることが大切です。それでは、名古屋で中古戸建て・中古住宅の値引き・値下げ交渉を成功させるコツについてご紹介しましょう。

まずは適性価格を知ろう

名古屋で中古戸建て・中古住宅の値引き・値下げ交渉を行うにあたり、まずは適性価格を把握しましょう。自分が思っている物件の価値と市場の価値は全く異なり、適性価格を把握することで物件選びの様々な部分で判断しやすくなります。また値引き・値下げ交渉でも妥当な目安を見極めることができます。

中古住宅の適性価格の算出には難しい知識は不要で、一般的な不動産会社で行われている方法で求めることができます。土地と建物の適性価格を算出することになりますが、計算は別々に行ってください。

土地の条件が似ていてもまったく同じ不動産は存在しないため、それぞれで計算する必要があります。また、築数が同じでも構造や使われ方によって劣化具合も違うため、一緒に計算することは困難という理由もあります。

土地の適性価格の計算法

まず土地の価格から計算していきますが、線路価と売り出し価格から算出していきます。国税庁では毎年度路線価を発表しているので、そのページから調べた土地の住所を選びましょう。

例えば、名古屋駅周辺の土地価格を調べる場合は愛知県を選び、さらに中村区→名駅1の項目のリンクをクリックして白地図を表示しましょう。

白地図には矢印や数字が書かれていますが、調べたい土地の「←」「→」の間に書かれた数字に注目してください。例えば「160E」と書かれている場合、この数字に1,000円をかけると「160,000円/㎡」という路線価を算出できます。

さらにその数字を「0.3025」で割ると坪単価に直すことが可能です。この場合、「160,000円/㎡÷0.3025=528,925円/坪」となります。この価格は路線価で、2割ほど安い数字ですので、割り戻すことが必要になります。実際の市場では、人気の有無によって大きく乖離することもあります。

続いて不動産サイトなどを活用して、実際に売り出されている購入したいエリアの土地の価格を確認しましょう。いくつかある土地の中でよく見かける坪単価は相場価格なので、メモしましょう。

次に、自分が購入したいと思う物件の条件と似ている土地を3つほど選び、坪単価をチェックしましょう。ここで売出されている土地の価格を見比べると目安価格の平均値が把握できます。

建物の適性価格の計算法

建物は一般的に税務上の耐用年数が用いられることが多いです。

構造 耐用年数 平均坪単価
木造 22年 55万円/坪
軽量鉄骨造 19年 60万円/坪
鉄骨造 34年 65万円/坪
RC造 47年 80万円/坪

こちらが税務上の耐用年数で、経過年数をこの耐用年数で割って、平均坪単価で計算をしていきます。実際の例を見ながら計算をしていきましょう。

構造:木造 築10年 面積:100㎡

この例で計算していくと、まず㎡数で表記されている面積を坪に直します。坪に直すときは0.3025を掛けます。

つまり、100×0.3025≒約30坪

平均坪単価をこれにかけると、55万円×30坪=1,650万円

そして経年劣化を加味すると、1,650万円×10年/22年=750万円

よってこの建物の評価額は750万円とすることができます。

ただしこの計算式はあくまで目安でしかありません。坪単価もエリアやハウスメーカーによって変わりますし、そもそも税務上の耐用年数を使用するという違和感もあります。

実際に最近では、税務上の耐用年数よりも使用価値を加味して価格設定をしている中古住宅も増えてきています。あくまで目安として利用してください。

中古戸建て・中古住宅の値引き・値下げ交渉を成功させるコツ


適性価格を把握すれば、そこからどのくらいを目安に値引き・値下げしたいか分かるようになります。また、値引き・値下げの目安と一緒にいくらまで購入できるのか考えておきましょう。

最低限の購入ラインと下がらなかった場合は買うかどうかを決めておくと、交渉の過程で目的を見失うことを避けられます。目安が分かったら、今度は名古屋の中古戸建て・中古住宅の値引き・値下げ交渉を行いましょう。

中古戸建て・中古住宅の値引き・値下げ交渉を成功させるにはいくつかコツがあります。まず、本気で購入する姿勢を売主に見せてください。

売主にすれば、本気で購入する気のない人に値引きや値下げをしたくないと思うでしょう。本気で買うことをアピールできれば、売主も本気で検討してくれる可能性が高くなるので、仲介してくれる不動産会社にその旨を伝えましょう。

 

購入できる価格より低い金額を伝える

名古屋の不動産会社に購入上限の価格を伝える時、始めから本当の上限を伝えず少し低めの金額を伝えましょう。例えば、上限が3,200万円以下ならあえて3,100万円以下なら買うと伝えることになります。

いきなり正直な金額を伝えるとなかなか首を振ってくれないケースが多いのですが、低めの金額を伝えることでもっと上の額で購入できないかと、相手も交渉してくるので理想的な価格で値引きを受けやすくなります。

リフォームにかかる費用を材料にする

他にも現状でそのまま住むことが困難であったり、修繕の必要がある場合には、リフォームにかかる費用を合わせて提示することで交渉がしやすくなることもあります。

何も根拠のない数字よりは、リフォームにこれだけの金額がかかるのでお願しますと話した方が、数字に根拠があって相手もなっとくしやすくなります。

またインスペクションといった住宅検査を行い、その結果をもって交渉することも可能ですが、インスペクションの結果で全く問題がなかったら、交渉が出来なくなる場合もあるので、インスペクション前に一度交渉をしておき、さらにインスペクションの結果によっては相談させてくださいという形にしておいた方がいいです。

 

値引き・値下げ交渉に影響しやすいこととは?

値引き交渉を成功させるか、失敗するかは値引き交渉に関する知識を身につけることが大切です。そのためにも、名古屋市で中古戸建て・中古住宅を購入する際には値引き交渉の成功・失敗に影響することを把握しておく必要があります。

そこで、以下に値引き交渉に影響しやすいことを挙げていくので、名古屋市で中古戸建て・中古住宅の購入を検討している人は、値引き交渉を成功させるためにも参考にしてみてください。

購入希望者が自分以外にいるか

中古戸建て・中古住宅の購入希望者が自分以外にもいることは、売主にとっては有利となります。他の希望者が値引きをせずに購入を考えているのであれば、値引き交渉が失敗するだけではなく希望している中古戸建て・中古住宅の購入ができなくなってしまいます。

ですが、自分以外の中古戸建て・中古住宅購入希望者も値引き交渉をする可能性は十分にあり得ます。購入希望者が複数いることで値引きしてもらえないとすぐに考えず、不動産業者に相談するなどして購入できるよう対策を考えていきましょう。

売り出してからの期間

売主が中古戸建て・中古住宅の売却を考えてからの期間が長いほど、値引き交渉は有利となります。そのため、値引き交渉をすることで成功する可能性も高くなるでしょう。

ただし、期間は個人によって違いがあるのでよく考える必要があります。例えば、東京などの都会で取引の件数が多いにも関わらず半年以上買い手が現れなければ売主も弱気になり、値引き交渉が成功する可能性も高まりますが、地方で取引の件数も多くない場合は半年以上買い手が現れなくても問題ないと考える売主もいるのです。

売り出してからの期間は住んでいるエリアによって考えが異なってくるので、名古屋市内という立地で中古戸建て購入を検討しているのであれば、エリアによって値引き交渉の成否に違いも出てくるでしょう。

価格を設定した時期

3000万円で中古戸建て・中古住宅を売り出しても、買い手がつかずに時間だけが経過していれば売主は値下げを考えます。2800万円などと設定して売りに出したタイミングで値下げ交渉をしてしまえば失敗する可能性が高いので、不動産業者にこれまで販売価格に変動がなかったか聞いておくことが大切でしょう。

急いで売却をしたいと考えているか

売主が何らかの事情で中古戸建て・中古住宅の売却を急いでいるのなら、買い手にとっては大変有利となります。この期間内には売りたいなど、売り手側で期限が決まっていることも考えられるので、期限が近いのであれば値引き交渉も成功しやすいでしょう。

また、売主が新しく家を購入するなど買い替えを検討しているのであれば、不動産業者との間で条件付きでの買い取り契約を交わしている可能性も高いです。

例えば、売主が2500万円での売却を考えていても、期日までに売ることができなければ不動産業者が2000万円で買い取るなどの契約内容です。期日が近いのであれば2000万円以上で購入してもらう方が良いと売主も考えるので、2000万円から2500万円の間で値引き交渉が成功する可能性も高いのです。

相場との違い

中古戸建て・中古住宅を購入する際に、名古屋市での売買価格の相場を調べる人も多いでしょう。もし、希望している中古戸建て・中古住宅が相場よりも大幅に違う価格で売り出しているのなら、買い手側には有利となります。

ただ、値引き交渉が成功するわけではなく相場と同価格程度での購入が可能となるだけなので、成功するとは言えないでしょう。

売買市場の動向を把握する

不動産市場の動向を気にすることは中古戸建て・中古住宅の購入にも大切です。売り物件が多い場合には値下げ交渉がうまくいきやすいですが、売り物件が少ないのであれば、買い手側に競争が生じるので値引き交渉が失敗する可能性もあります。

売りに出される中古戸建て・中古住宅の数は、時期によって違いがあるので不動産ポータルサイトなどで確認しておくと良いでしょう。

値引き交渉がうまくいかないことも

中古戸建て・中古住宅の購入で値引きをするコツや成否の影響などを学んできましたが、いざ自分が実行することになった場合には、うまくいかない可能性も高いです。どういった手順で値引き交渉をしていけば良いのかわからずに、値引き交渉をしないまま購入してしまう人もいます。

また、値引きをすることは恥ずかしいなどと感じて交渉できずに後悔してしまう人もいるのです。ですが、名古屋市でも中古戸建て・中古住宅の売買時には値引き交渉をするのは当たり前のようになっています。

そこで、中古戸建て・中古住宅を購入するにあたっての具体的な値引き・値下げ交渉のやり方をご紹介していきましょう。

具体的な値引き・値下げ交渉のやり方

中古戸建て・中古住宅を購入するのであれば、値引きが大幅にできるほど嬉しいものとなるでしょう。中古戸建て・中古住宅の価格は、売主のローン残高や相場など様々な条件によって不動産業者がアドバイスを行いながら決定します。

売主も値引きされることを想定している場合もありますが、値引きをする意思が全くないこともあるのです。そのため、値下げ交渉をする場合には不動産業者を味方につける必要があるでしょう。

不動産業者は売主に関する情報を持っているので、値引き可能な金額を把握している可能性もあります。「値引きできる可能性はありますか?」「この価格になるのであれば購入したい」などと自分の希望は必ず不動産業者に伝えましょう。

そして、実際に値引き交渉をする際には「不動産購入申込書」に希望の金額を書いて交渉していきます。不動産業者と相談しながら決めることが大切ですが、ほかにも購入希望者がいる場合には先に購入されてしまう可能性もあるのでスピーディに進めていくことが重要でしょう。

例えば、販売されている価格が2000万円の場合、自分が購入を希望している金額が1900万円であれば不動産購入申込書に1850万円と記入します。

その際に、不動産業者にいくらなら販売が可能であるかを売主に伝えるよう依頼します。売主が1850万円は無理でも1950万円なら可能、と返事があれば不動産購入申込書に1900万円と記入して再度値引き交渉を行うことができます。

ただし、買付書面のない交渉自体いやがることろも多く、実際には書面を提出してから交渉を始めることが多いです。交渉を行う際には、いくらまでなら購入出来るかを決めておくことも、交渉を優位に進めていけるポイントにもなります。

名古屋市で中古戸建て・中古住宅の購入を検討しているのであれば、少しでも安く購入したいと誰もが考えます。ですが、適正価格や値下げ交渉のコツなどをしっかりと把握していなければ、値下げ交渉を行うことができません。失敗を恐れずに不動産業者にアドバイスをもらいながら値下げ交渉をしていきましょう。

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  • この記事を書いた人
宮田明典(スタイルイノベーション株式会社)

宮田明典(スタイルイノベーション株式会社)

スタイルイノベーションの代表であり、不動産業界歴10年以上のトップエージェント。 購入者側の仲介業者であるバイヤーズエージェントとして多くの顧客から指名買いを受けている。 現在は、全国の担当者(不動産エージェント)が探せるサイト「HOUSECLOUVER(ハウスクローバー)」を企画・運営。

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